薬の飲み過ぎでお腹がいっぱい | 高齢者のポリファーマシー問題

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医療介護
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こんにちは。
いつもブログを見て頂きありがとうございます。

☑本記事の内容

  • ポリファーマシーについて
  • ポリファーマシーの特徴
  • 副作用や改善方法

こんな悩みを持った方にオススメです。

母がたくさん薬を飲んでいる。

本当に必要なのかしら?

何で薬が増えちゃうの?

かなりの確率で高齢者にはポリファーマシーが起きています。

目次

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薬の飲み過ぎでお腹がいっぱい | 高齢者のポリファーマシー問題

ポリファーマシーという言葉を聞いたことはありますでしょうか?

PolyPharmacy:多剤併用

つまり薬をたくさん飲みすぎている状態で、副作用が出てしまうことをポリファーマシーと言います。

なぜポリファーマシーが問題なのかというと

  • 飲み間違い
  • 副作用の相互作用
  • 管理の難しさ
  • 飲み込む力の問題
  • 薬の効果の低下

このようなものがあげられます。

具体的に何種類飲んでいるとかで定義されるものではないのですが、おおよそ6種類以上の薬を飲んでおり、何かしらの副作用が予測される時にポリファーマシーと言います。

なぜポリファーマシーが起きてしまうのか?深掘りしていきます。

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ポリファーマシーが起きる原因

主な原因はこちらです。

  • 複数の病気を患っている
  • 色んな病院に通っている
  • 毎回通院する病院が違う
  • お薬手帳を持っていない
  • なんとなく飲んでいる
  • 自己判断で市販の薬を飲んでいる

それぞれ解説します。

複数の病気を患っている

高齢者は何かしらの病気はあるものです。

  • 高血圧
  • 腰痛
  • 歯が痛い

高齢特有のものから、病気を切っ掛けに患ったものまで様々。

たとえば、鈴木病院と言う総合病院があったとします。

そこの

  • 内科
  • 整形外科
  • 歯科

この3科に受診すれば、3人の医師と関わることになります。

それぞれの専門医から、それぞれ薬が処方されますので必然的に数が増えてしまいます。

これは内科の医師は歯のことはわかりませんし、歯科医師は内科の事はわかりませんので、専門家が必要だと感じた薬を出すので、積み上げて薬が増えると言うわけです。

色んな病院に通っている

先ほどの例と少し似ていますが。

これは、症状によって通う病院を変えているパターンです。

  • 内科:鈴木病院
  • 整形外科:山田整形外科
  • 歯科:田中デンタルクリニック

こんな感じですね。

受診したときに

体調はどうですか?

と聞かれたとします。

 

最近気圧のせいで頭が痛くて。

よくある会話ですよね。

しかし、こんな会話を3つの病院ですることになります。

そうするとポリファーマシーが起きるのですが

  • 内科:ロキソニン処方
  • 整形外科:ロキソニン処方
  • 歯科:ロキソニン処方
自分は医師に「体調はどう?」と聞かれたので、頭が痛いと答えます。医師は痛み止めを処方するのは自然な流れですが、結局同じ薬が3カ所から出てしまう結果になります。

さらに薬もジェネリックに変更されてしまうと、名前が変わるので高齢者は気がつかないことが多いです。

先ほどのロキソニンを例に出すと、このような事がおきます。

  • 内科:ロキソニン処方
  • 整形外科:ロキソプロフェンナトリウム処方
  • 歯科:ロキソマリン処方

名前は違いますが成分は同じです。

ロキソニンを通常の3倍飲むことになります。飲み過ぎると胃潰瘍になり逆に体調が悪化します。これがポリファーマシーの副作用です。

毎回通院する病院が違う

こちらも上記のものと似ていますが、よくあることなので解説します。

例えば5月に頭が痛くて、自宅の近くの鈴木内科を受診したとします。

痛み止めが60日分処方されました。

6月上旬にまた頭が痛くなり、今度は職場の近くの田中内科を受診し、痛み止めを60日分処方されました。

この場合、5月に処方された薬にプラスして、6月に貰った薬を飲むことになります。

少なくとも1ヶ月間は似たような痛み止めが重複します。

お薬手帳を持っていない

あなたはお薬手帳を持っていますか?

おそらく持っていない人が多いと思います。

薬局で「お薬手帳持っていますか?」ときかれても、毎回「持ってない」と答えますよね。

お薬手帳があると、何月何日に、どこの病院で何が何日分処方されたのかがわかります。

つまり、似たような薬が重複していた場合に薬剤師が気がつくわけです。

薬剤師は薬の副作用を患者に指導する義務がありますので、お薬手帳があれば過去に遡って見てくれます。

毎回同じ薬局であればデータが残っていますが、毎回違う薬局だと調べる方法がありません。

ポリファーマシーに気がつくチャンスがなくなりますので、お薬手帳は持参するようにしましょう。

なんとなく飲んでいる

これは高齢者に多いパターンです。

数年前に病気をして病院にかかったとします。

その時にAという薬を処方されました。

しばらく通院して状態も良くなったので、その病院には通わなくなりました。

しかし、今度は別の病病気で、違う病院にかかったとします。

今まで通っていた病院で出されていた薬は、新たに受診した医師が確認するのですが。

急に今までの薬を辞めるのも怖いから継続しておこう。

じつはこんな感じで継続される事があります。

そして病気も落ち着いたので受診しなくなります。

またまた新たに体調が悪くなり、新しい病院に通ったとします。

そうすると別の医師が

大分長いこと飲んでいる薬ね、前の先生も継続しているから私も継続しておこう。まあ新しい薬も出すけども。

こんな感じで、

今までの薬+新しい薬

このループが続き、どんどん薬が増えていきます。

ここだけのはなし…

医師の業界では、他の先生が出した処方をいじることを極端に嫌がります。狭い世界なので、「あの医師は勝手に私が出した薬を辞める」と噂になることもあり、処方の変更にはかなり慎重です。これは患者の体調に関係の無いところで起きています。

本来飲まなくてもいい薬をなんとなく継続している人はたくさんいるので、疑問に思ったら「辞められる薬はないか?」など聞いてみると良いでしょう。

自己判断で市販お薬を飲んでいる

たとえば病院から

  • 痛み止め
  • 胃薬
  • 血圧の薬

これらが処方されていたとします。

患者の中には

私は市販のイブを飲むと調子が良くなる。

テレビで〇〇って薬が良いと言っていた。

このように、病院通院中でも薬局で市販薬を買って飲むケースが多々あります。

成分を見ると、処方されている薬と同じようなものだったりするので、過剰摂取になることもあります。

もし市販薬が好きな場合は、かかりつけ医に相談してからが良いでしょう。

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まとめ

ポリファーマシーについては、厚生労働省も社会問題として取り上げています。

健康面はもちろんですが、経済的にも薬の負担というのは財政を圧迫しています。

薬が増えることはデメリットになることの方が多いので、ガイドラインにそって減薬していく必要があります。

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