ハイエース リヤブレーキシュー交換 写真解説 HIACE

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自動車解説
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近年、乗用自動車はフロントブレーキに関しては全車ディスクブレーキが採用されてることもあり、

ドラム式ブレーキは低価格帯の普通乗用車や軽自動車や貨物車のリヤ側に採用されてるのが現状です。

ブレーキ配分、FF車、軸重、オートマチックトランスミッション、などの関係で、リヤブレーキに比べ、どうしてもフロントディスクブレーキパッドの減りの方が早く、当然交換頻度も多くなります。

そしてブレーキ踏んだ時の前後のブレーキ配分はフロント7、リヤが2~3割程度と言われています。なので一部の車を除きリヤブレーキの方が減りは少なく交換頻度もかなり少ないです。

しかし、10万や15万kmを超えてくるとリヤブレーキも摩耗してくるので、フロントブレーキパッド交換より少ないですが交換作業もあります。

フロントブレーキパッド交換より面倒なリヤブレーキ交換を自動車整備士目線で分かりやすい写真で解説させて頂きます。

目次

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トヨタ ハイエース200系 リヤブレーキシュー交換

リヤブレーキシューの交換方法を写真と共に解説していきます。

現車はKDH200平成1903月のハイエースバンです

右側のリヤブレーキで解説していきます。

ドラム式ブレーキなのでブレーキシューの交換は少し面倒です。

今回はコストの関係で摩耗してる

リヤブレーキ左右前側のシュー(リーディングシュー)のみの交換となり

摩耗してないので後ろ側のシュー(トレーディングシュー)は交換しません。

 

ドラム式ブレーキ雑学
ハイエースのこのタイプのドラム式ブレーキは正式にはリーディングトレーディングシュー方式といい
前側のブレーキシューの名称がリーディングシュー
後側のブレーキシューの名称がトレーディングシューと呼び
車輪の回転方向のどちらか一方に偏って効きます。
車輛前進方向では前側のブレーキシューが倍力作用によって制動力を発揮しますが
後ろ側のブレーキシューはほとんど効いてません。
なので通常では前側のブレーキシューが後側のブレーキシューに比べ数倍早く摩耗します。
後側のブレーキシューは後退時にブレーキ効果を発揮します。
このドラム式ブレーキはパーキングブレーキとして前後回転どちらでも大きな制動力が得られる利点があります。
貨物車のリヤにディスクブレーキが採用されないコスト以外にこのことも理由の一つかと思います。

 

DJ TACTI リアブレーキシュー ハイエース バン KDH201V/KDH206V/KDH201K/KDH206K用

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前側リーディングシュー交換 写真解説

はじめにこの小さなバネを外します。

張力は弱いので簡単に外れます

外したバネと一緒に自動調整のギヤを送るプレートを外します

大変ならやらなくてもいいのですが

自動調整のアジャストスクリューをねじ込んでおきます。

ねじ込んでおくことにより

この後に外す大きなバネの張りを弱めて

外しやすくするためです

バネが固いのでプラーヤーを強く握りハブをテコがわりに使いバネを外します

こんな感じで大きなバネを外します

写真掲載した関係で多少順序が前後しますが問題ありません

下の細いバネを外します

弱いので簡単に外れます

バネを外すとこのようなプレートが外れます

現時点で外した部品

いちばん下のバネは外さずにそのままにしておきます

ブレーキシューを押さえてるバネのワッシャーを外します

押してワッシャーを90度回すだけですが

このような専用工具があると楽に外せます

するとこんな感じで外れます

そして新品のブレーキシューに付け替えバネに引っ掛けます。

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ブレーキ専用グリス

鳴き止め効果など

摺動部にブレーキ専用グリスを塗ります

普通のグリスは熱で流れ落ちる可能性があります

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組付け

外した逆の順番で組んでいきます

この太いバネはドライバーなどを利用して

引っ掛けて入れた方がよさそうです

このバネは弱いのでプライヤーなどでつまんで入りそうです

アジャスターのプレートをロットの隙間に入れて確実に組付けます

最後にプレートにバネを忘れずに付けてください。

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大切な最終確認と微調整

これで全て組み終わりましたが

も一度バネやプレートが確実に組付けされてるか確認します

そして左右のブレーキシューがどちらかに偏ったりせず

バランス良く真ん中に来るように位置の修正してください

あと自動調整のネジが一番奥まで短くしてあるようでしたら

マイナスドライバーなどを使って

1020ノッチくらい調整を手動で出しておいてください

調整のネジが奥まで引っ込んだままだと自動調整が上手く作動しないことがあります。

ドラムとタイヤを取り付けて最終点検

ブレーキドラムとタイヤを付けたら車を下す前に

ブレーキペダルを数回踏み

サイドブレーキも10回程度引いたり戻したりしたら

タイヤを手で空転させて引きずるような重さを感じなければOK!

以上で全部完了となります。

お疲れ様でした。

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重要

※作業は必ず資格のある方が全て自己責任でお願いします。

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