こんにちは。
いつもriroblogをご覧頂きありがとうございます。
☑本記事の内容
- 心電図検査
- 機能について
こんな悩みを持ったあなたに。
訪問診療で出来る検査の中でも心電図は大きな役割があります。
目次
自宅で心電図検査ができる | 最新の訪問診療
今回のテーマは「心電図」です。
心電図というと「大がかりな機械がないと出来ない」と思われる方が多いのですが、実は自宅でも簡単に検査ができます。
訪問診療における心電図検査についてと、概要を解説します。
心電図検査について
心電図は健康診断でも行う一般的な検査です。
なぜ心電図が普及・重要視されているのかと言うと、病気を発見するのに有効な検査だからです。
聴診器での診察では限界もありますので、心電図を使うことでお体全体を把握する事が出来ます。
心電図検査というとどのようなものを想像しますか?
- 病院に行き
- ベッドに横になり
- 胸に吸盤をつけられ
- 両手両足首に大きい洗濯ばさみのようなものをつけられ
- 数分間じっとしている
ベッドサイドには大きなモニターと機械が置いてあり、何やら看護師さんが波形のグラフを見ている。
こんなイメージですよね。
心臓が動くのと同時に電気が流れているのですが、その電気の流れを記録する事が「心電図検査」です。
在宅で心電図検査を行うメリット
心電図のメリットは、患者様は寝ているだけで痛みを感じることもなく、5分~15分位で終わる検査だと言うことです。
しかしその数分で得られる情報が多いことから心電図は重宝されています。
最近では心電図も軽量化が進み、ノートパソコンほどのサイズで持ち運びが可能になりました。
そのため自宅でも心電図検査が気軽に出来るようになりました。
ご自宅の場合は
- 介護用ベッド
- ソファー
- 畳の上
※ホットカーペットや電気毛布があると正しく検査が出来ませんのでご注意ください。
患者様が横になれる場所であれば検査が出来ます。
医療介護に関わる方への情報共有も可能です。
ご高齢の方、ご病気があり寝たきりの方、病院への通院が困難な方のフォローの為には必要ですね。
今までなら心電図検査をする場合
- 介護タクシーで病院に行き
- 長い時間待合室で待機
- 検査用のベッドにあがり
- 心電図検査をする
このような手順でした。
そもそも通院が難しい患者様にとっては、体力もお気持ちの面でも負担が大きいものでした。
ご家族も通院付き添いの為にお仕事を休まれるケースもよくあります。
住み慣れた環境で正確な心電図検査が可能になりました。
車椅子の方、寝たきりの方でも問題なく心電図検査が出来ます。
※安静時の検査が基本ですが、動いている時に症状が出るご病気もありますので、その場合は24時間心電図(ホルター心電図)を装着するような心電図検査もございます。
心電図検査をおすすめする患者様
医師が必要と判断した場合や、下記のご病気の方(過去に診断されたことがある方)には定期的な心電図検査をおすすめ致します。
- 不整脈
- 心房細動
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 狭心症
- 心筋症
- 弁膜症
- ペースメーカーの方
または年に1度健康診断として検査をご希望される方や、普段からめまい・息切れ・動悸が気になる方にはおすすめしております。
近隣のケアマネージャーと連携
ご担当されている利用者様で心電図をご希望の方がいらっしゃいましたら遠慮無く訪問診療のクリニックや家族に提案しましょう。
心電図が必要なシーチュエーションとして
- 特養・有料など施設入所
- ショートステイの利用
- 老健の利用
このような施設を利用する場合に「健康診断書の提出」を施設から求められるケースがございます。
施設の指定書式の中に検査項目の一覧があると思いますが、「12誘導心電図(ECG)」がありましたら訪問診療にて対応可能です。
心電図検査をする為に近医を受診するのは、ご利用者様にとっても体力的に負荷が大きいです。
施設の指定書式があるケースが多いので用意しておきましょう。
症状がある場合の心電図検査は保険適用ですが、健康診断での心電図につきましては自費診療のクリニックが多いので事前に確認しましょう。
また、心電図検査(健康診断)のみの単発の診察については断られる事があります。
基本的には定期的な診察(月1回以上)をしている患者様が対象となります。
まとめ
今回はより具体的な在宅介護・医療のシチュエーションについてまとめてみました。
心電図だけではわからない症状もございますので、バイタルや血液検査、聴診など網羅的に診察した上で判断する事が多いです。
心電図だけではわからない場合は、近隣の医療機関を紹介し、精密検査をおすすめします。