人気猫ランキングのなかで常に上位に君臨しているアメリカンショートヘアー。
今回は、このアメリカンショートヘアーについて徹底解明していきたいと思います。
この記事を読んで頂ければアメリカンショートヘア―について全てがわかる内容となっていますので、これからアメリカンショートヘアーを飼おうと思っている方や興味がある方は最後までご覧になってくださいね!
目次
アメリカンショートヘア―の歴史
アメリカンショートヘア―は、アメリカ原産の短毛猫種と言われており、実際は、ヨーロッパから来た猫が由来ではないかと考えられています。
元々は、ペットとしてではなく、ネズミ駆除を目的に飼育されており、仕事をするための猫として作出されたので、忍耐力があり、健康で頑丈な猫になるよう繁殖されてきました。
屋外で飼われることが多かったため、自然環境から体を保護し体温を保つために厚い被毛が発達したと考えられています。
アメリカンショートヘアーの特徴
アメリカンショートヘア―の大きさや毛色、目の色などの特徴をご紹介していきます。
大きさ
均整の取れた体型は胸部、腹部、腰部で三等分に見え、全体としてはバランスよく取れた力強さの印象を与えるセミコビータイプです。
大きな頭は、横幅よりやや縦長で頬が豊かに張り、頑丈な顎で広がりのある明るい印象を与えます。
肩や腰部は広く、がっちりした骨格と筋肉質な体です。
とくに肩や下半身の発達が目立ち、目尻からまっすぐに伸びた濃いラインも特徴的なそのラインは「クレオパトラライン」と言われています。
体重は3~6キログラムが標準です。
毛色
毛色は、シルバー・クラシックタビー(銀色の毛色に濃いインクのような黒のしま模様)、ブラウン・クラシックタビー(茶色い毛色に黒いしま模様)、レッド・タビー、クリーム・タビー(毛色が淡いクリーム色で濃い目のしま模様)、マッカレルタビー(鯖のような横しま)、パッテドタビー、ティックドタビーなど、さまざまなバリエーションがあります。
基本的に全ての毛色に見られ、バイカラー(白+有色)です。
また、ブラック、ホワイト、クリーム、ブルー、レッドのような単色の毛色の子も存在しています。
目の色
毛色のバリエーションも豊富ですが、目色も多彩です。
一番多い目の色で1番多いのは、ヘーゼルと呼ばれる色なのですが、他にもブルー、グリーン、イエロー、ゴールド、オレンジ、カッパー、オッドアイなどがあります。
出生直後、アメリカンショートヘア―の目の色は全てキトンブルーと呼ばれる透明感のあるグレーがかった薄い水色なのですが、2~6か月かけて個々のアメリカンショートヘア―が持つ目の色に変化していきます。
アメリカンショートヘア―の性格
アメリカンショートヘアーの性格は大変明るく、好奇心旺盛な子が多いです。
そんな性格の持ち主であり、高い身体能力を備えているので、場合によってはやんちゃで困ってしまうということもあるかもしれません。
反面、一人が好きという面も持ち合わせており、撫でられるまではOKでも、抱っこするのはNGということも。
ですので、甘えてきた時には思いっきり甘えさせてあげ、一人でいたいと感じている時はそっとしておいてあげてください。
臨機応変に賢く振る舞うこともできるので、トイレの場所を覚えるのも早いでしょう。
飼い主さんと良好な関係を築くことができれば、ペットと飼い主という関係より人生のパートナーのような関係を続けることができるかもしれません。
アメリカンショートヘアーの相場
アメリカンショートヘアーの相場は、10万円前後です。
購入先や性別、色、血統などにより価格の変動があり、キャットショーに入賞した良質な親の血筋をひく子猫だと、20万円程度が相場価格とされています。
毛色による値段の変動がほとんどありません。
アメリカンショートヘア―の飼い方
ここでは、アメリカンショートヘア―の飼い方についてご紹介していきます。
環境づくり
アメリカンショートヘア―は、順応性が高いと言われており、どんなとことでも住めば都と捉えてくれる子が多いようです。
ただ、好奇心旺盛な性格で身体能力も高いので、のびのびと動き回れる場所の確保が必要かもしれません。
ストレスなく快適な環境にしてあげるためには、できるだけ広い部屋で一緒に暮らすことが理想の環境と言えます。
食事
これはアメリカンショートヘア―に限ったことではないのですが、猫の健康を大きく左右するのが食事です。
アメリカンショートヘア―は肥満になりやすいと言われていますので、フードの出しっぱなしは辞めましょう。
もちろん、おやつの与えすぎもNGです。
可愛い顔でおねだりされると与えたくなるのは当然なのですが、健康で長生きしてもらうためには我慢です。
最近食べ過ぎで太り出したなと思ったら、フードの量を調節し、運動量を増やしてあげましょう。
ケア
びっしりと皮膚を覆っている被毛は、ヨーロッパの海の上、北米大陸といった厳しい環境を生き延びるために不可欠なものだったと考えられています。
この被毛は、気温が高くなって暑さが厳しく感じるおうになった頃には、自然と抜けて密度が減っていきます。
換毛期と呼ばれる生え変わりの時期は年に2回(春と秋)に訪れ、この時期は特にブラッシングを細目にしてあげてください。
普段のブラッシングは1週間に1度程度で大丈夫です。
ブラッシングを細目にすることで、病気の発見や予防、コミュニケーションにも役立ちます。
アメリカンショートヘア―がなりやすい病気
ここでは、アメリカンショートヘアーがなりやすい病気をご紹介していきます。
罹りやすい病気を知っておくことで早期発見に役立ちますよ。
肥大型心筋症
肥大型心筋症は、猫に多い心臓病の一つで、若い頃から発症することもありますが、基本的には高齢になってから多く見られます。
また、オスの方がかかりやすいと言われています。
病気が進行すると、心不全を起こしたり、大動脈血栓塞栓症により後ろ足が麻痺すると言った症状により、突然死する怖い病気です。
早期発見が望ましいのですが、進行してから気づくことが多いので、定期的な聴診や胸部レントゲン、心臓のエコー検査など検診を行い、早期治療ができるようにするのが重要です。
膀胱結石
膀胱結石とは、膀胱内で尿中のミネラルが結晶化し、膀胱の中に結石が生じる病気で、猫ではメジャーな病気と言えます。
猫は元々、水分摂取量が少ない動物で、それが結石を引き起こす主な原因の一つとなっていますが、食事やストレス、肥満が原因のことも。
痛みは相当なもので、ひどくなると全く尿が出なくなってしまい、尿毒症を起こしたり、血尿が出ることもあるでしょう。
予防をするには、水分摂取量を増やすことと、トイレを我慢させないように環境を整えてあげること、バランスの良いフードを与えることのほか、しっかり運動させてあげることも大切です。
まとめ
今回はアメリカンショートヘアーについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで頂くとアメリカンショートヘア―の全てがわかる内容となっていますので、今後アメリカンショートヘア―を家族として迎え入れようと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。