車を購入する時に必ず考慮する点と言えば「燃費」ではないでしょうか。
現在は、燃費が良い車が増えてきていますが、本当に燃費の良い車を選ぶためには知っておくべきポイントがあります。
そこで、今回は燃費が良い車選びポイントとおすすめ車種をランキング形式でご紹介します。
目次
そもそも車の燃費って何?
初めて車を購入する方は
車の燃費ってなんだ?
と思う方も多いかと思うので、まずは車の燃費についてご紹介していきましょう。
車の燃費とは、自動車のエネルギー消費効率のことで
という基準です。
例えば35㎞/Lであれば1Lの燃料で35㎞走ることができ、20㎞/Lであれば20㎞走ることができます。
燃費の算出方法って?
燃費の算出は
燃費が良いとどんなメリットがある?
燃費が良い車の最大のメリットと言えば
が挙げられるでしょう。
維持費の安さ
燃費の良い車は少ない燃料でたくさん走ることができるので、車の維持費を安くできるという最大のメリットがあります。
100㎞の距離を走ろうとした際、燃費が30㎞/Lの車であれば3.3Lの燃料しか消費しませんが、20㎞/Lの車だと5L消費することになります。
1.7Lの差をガソリンの値段で計算すると、ガソリンは1L=145円だったら約246円です。
1回分の給油量を考えると大した金額ではないかと感じるかもしれませんが数年乗って70,000㎞走行した場合で計算すると約17万円もの差額が発生するのです。
環境への優しさ
現在の日本は年々気温の上昇が目立つようになり、温暖化してきています。
低燃費車はCO2排出量が少なく環境に優しいので、地球温暖化防止に貢献することができます。
そもそも燃費の良い車が増えてきている背景にあるのは、省エネ法と呼ばれる「エネルギーの使用の合理化に関する法律」の存在です。
日本で排出されるCO2の約20%は車から排出されており、省エネ法に基づいて車の燃費性能を高め、CO2排出量を削減しようというのが国の狙いで、燃費の良い車を選択することで、自然と地球に優しい生活が送れるようになるでしょう。
燃費が良い車の選び方ポイント
では、実際にどのような点に留意して燃費が良い車を選べばいいのかポイントをご紹介していきます。
ライフスタイル
車は日常的に使用するものなので、ライフスタイルに合った車を選ぶことが一番です。
例えば、買い物に行く時など近場がメインであればコンパクトサイズの燃費が良い車。
反対に遠出をする機会が多い場合は、長時間乗っても疲れにくく、運転が快適で走行が安定している車。
など、ご自分がどのような用途で使う頻度が多いのかを考え選ぶことをおすすめします。
燃費の測定方法に注意
車を燃費重視で選ぶ際は、燃費の測定方法にも注意しましょう。
現在多く採用されている測定方法は「JC08モード」という試験ですが、新しい測定方法として「WLTC」というものもあります。
同じ車種なのにどうして燃費に差が出るの?
同じ車種を運転しているのに、実際の燃費が違ってくることがあります。
その理由についてご紹介していきます。
走行場所が違う
車の燃費というものは、走行場所によって変わってきます。
そのため、燃費が良い車と思って購入しても、坂道では10%以上も低下するのです。
10%の低下は勾配4%の坂道の場合ですが、体感できないほど勾配の緩い坂道でも平地とは違います。
坂道だけではなく、雪道やデコボコの多い道など、車にとって抵抗が多い場所では自然と燃費が低下してしまうのです。
運転手の技術力
運転手の技術力も燃費と大きく関係してきます。
特にアクセルの使い方と走行スピードです。
走行スピードは60~70㎞/Lが最も燃費が向上し、それ以上またはそれ以下のスピードでは低下します。
走行スピードが低燃費の範囲から外れていて、急加速を繰り返すような運転であれば燃費に大きな差が発生するでしょう。
車の状態が違う
車の状態も燃費の良し悪しに影響を与え、特にタイヤの空気圧や積んでいる荷物の大きさによって変化します。
空気圧は50Kpa以下で燃費が3~5%程度低下し、積んでいる荷物は重ければ重いほど燃費の消費が激しくなってしまうのです。
また、車の屋根に大きな荷物を載せることも、空気抵抗によって車への負担が大きくなるでしょう。
燃費が良い軽自動車ランキング
まずは、燃費が良い軽自動車を3車種ご紹介します。
第1位:スズキ・アルト
アルトは燃費だけではなく、本体価格も抑えられている車種なので、経済的な車として大人気です。
車両の軽さとCVT(連続可変トランスミッション)の性能により、軽快な走りを実現します。
第2位:マツダ キャロル
キャロルはアルト同様、お財布に優しい車です。
車両の軽量化や走行性能だけではなく、シンプルなデザインとオプションの豊富さに注目が集まっています。
減速時に発生するエネルギーを用いて発電し、バッテリーに充電する「エネチャージ」によって燃費が良くなる仕組みです。
第3位:スズキ・アルトラパン
ラパンはフランス語で「うさぎ」を意味します。
女性をターゲットにした車で、地球に優しい性能と可愛らしいデザインが魅力的。
「新アイドリングストップシステム」により、自動でエンジン作動を調整してくれるので、燃費が良くなるという仕組みです。
燃費が良いSUV車ランキング
次に燃費が良いSUV車を3車種ご紹介します。
第1位:トヨタ C-HR
気持ちの良い走りと個性あふれるフォルムが魅力です。
ドライバーのアクセル操作に対するレスポンスの良さにこだわりつつ、ハイブリッドシステムをさらに進化させました。
走る感覚と燃費の良さが両立している車です。
第2位:レクサス UX250H
高級感満載で、ハイブリッドシステムに先読み性能をプラスしていることが特徴。
これは、運転履歴の分析、下り坂や渋滞を咳読みすることなどによって最適のタイミングで充電されるシステムです。
効率よくエネルギーが回収され、燃費が向上します。
第3位:トヨタ RAV4
アウトドアが似合う車で、力強い走りと大容量の収納スペースが遊び心をかきたてます。
出力の高さと燃焼効率が自慢のエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせることで、走行性能と低燃費を実現させました。
燃費が良いコンパクトカーランキング
続いて燃費が良いコンパクトカーを3車種ご紹介します。
トヨタ アクア
コンパクトで小回りがきき、燃費も優れています。
トヨタが得意とするハイブリッドシステムでは、モーターとエンジン、インバーターなどの性能をさらに高め、燃費向上を達成しました。
第2位:日産 ノート
安全性能や燃費、走りの安定性などに定評があるモデルです。
e-POWERシステムに加え、アイドリングストップ装置や電動パワーステアリングなど、燃費向上を意識した技術が多く採用されています。
第3位:ホンダ フィット
日産ノートとほぼ同じ燃費で乗り心地の良さが人気です。
燃費向上のため、エンジンの燃焼効率、フロントバンパースポイラーの形状など、細部にわたる工夫がされています。
結果、燃費が良く効率的な走りを実現しました。
燃費が良いセダン車ランキング
次に燃費が良いセダン車を3車種ご紹介します。
第1位:トヨタ プリウス
プリウスはセダンだけでなく、普通・小型自動車部門全体で堂々の1位です。
街中でもプリウスに乗っている方はとても多いですよね。
それだけ人気車種ということなのでしょう。
ボディやホイールの形状といった細部にまで手を加え、徹底した低燃費構造を作り上げました。
第2位:トヨタ カロ―ラ/カローラツーリング
ハイブリッドシステムを搭載し、システム全体をさらに進化させてきました。
また、モーターのトルクを最大限に活用することで、低燃費と走行性能の両立を実現しています。
第3位:ホンダ GRACE
ホンダ独自のバルブ制御システムと高出力のモーターが使用されています。
そのため、燃料を節約しながら力強い走行が可能です。
運転中のエコレベルを、メーカーの色の変化でドライバーに知らせます。
エコ運転のモチベーションも上がるでしょう。
まとめ
今回は車の燃費について調べてみました。
車を購入する際に誰もが気になる燃費。
長く使うものですし、経済的なことも考えると燃費が良いことに越しことはありません。
燃費についての知識を少しでも身に付け、車選びの参考にしてみてください。