こんにちは。
いつもriroblogをご覧頂きありがとうございます。
☑本記事の内容
- 訪問診療について
- 訪問看護について
こんな悩みを持ったあなたに。
コロナ渦においては病院に行くのも怖いという方が多いですよね。自宅で診察が出来るサービスがありますので解説していきます。
目次
自宅で親の介護をする | 訪問診療と訪問看護
前回のブログで自宅で親の介護を支えるためのサービスについてまとめましたが、今回はその続きです。
主に介護サービスの紹介をしましたが、今回は医療に関する情報をわかりやすく解説していきます。
- 訪問診療
- 訪問看護
この2つについてです。
訪問診療(在宅医療)
訪問診療ってなに?
一言でいうと「自宅に医師が来て診察をしてくれるサービス」です。
私の家にも先生来て欲しいわ。
いくつか条件がありますので説明します。
訪問診療(在宅医療)が受けられる方の条件
訪問診療を受けるためにはいくつか条件があります。
- 通院困難
- 癌の末期
- 認知症
- 家で最期まで過ごしたい
- 高齢の一人暮らし
などなど細かい条件はたくさんあるのですが、大まかにはこれに当てはまる方のみが訪問診療を受けられます。
さらには、国のルールで月に最低1回以上の診察を継続する必要があります。
それじゃあ私は訪問診療受けられないのね?
ご自分で通院が出来るので訪問診療は受けられませんね。
高齢者であっても受けられないケース
たとえ高齢であっても下記のようなご要望では訪問診療は受けられません。
- 病院の待ち時間が長い
- 通院でタクシーを使っているがお金がない
- 調子が悪いときだけ訪問診療をお願いしたい
- 病院に行くのが面倒くさい
あくまで通院が難しい人限定となります。
訪問診療の料金について
訪問診療ってお値段は高いのかしら?。
医療保険が使えるので比較的値段は安いです。
料金の例
例えば月に1回自宅に訪問した場合。
80歳の女性で医療保険の負担割合が1割だったとします。
その場合おおよそ4,000円~5,000円の費用がかかります。
- 65歳~74歳の方
- 75歳以上でも所得が高い方
3割負担だと約15,000円の自己負担となりますので、少し高くなりますね。
毎月約15,000円の負担は大きいよね。
これは一つの考え方ですが、もし通院が難しい高齢者がなんとかして病院に通った場合を想定してみましょう。
高齢者が通院するシチュエーション
80歳の母の通院に60歳の娘が付き添うとします。
- 病院の予約をする
- 予約が取れた日は仕事を休む(娘)
- 移動手段を考える
- 自家用車かタクシーか車椅子が乗れる介護用のタクシー
- 荷物もおむつや飲み物などたくさん
- 長い待ち時間
- 診察はすぐ終わる
- 帰るためにタクシーの手配
- 家に帰るともう夕方
- 疲れ果てて家事も出来ない
割とあるあるですが、通院が難しい高齢者の病院受診に付き添うとこんな感じになります。
- タクシー
- 仕事を休む
この二つです。
タクシーは距離によりますが、数千円はかかります。
介護タクシーに関しては、ドライバーや資格のもった職員の同乗などのサービスを使うと、一般的なタクシーの2倍、3倍の値段がかかります。
さらには、仕事を休むことにより本来稼げるはずの給料が減ります。
訪問看護
訪問看護は訪問診療とセットであることが多いです。
読んで字のごとく
- 看護師さんが
- 自宅に
- 訪問してくれる
こんなサービスが訪問看護です。
病院の看護師さんが来てくれるの?
いろんなケースがあるので解説します。
訪問看護は病院所属?
訪問看護には2種類あります。
- 病院に属している訪問看護
- 地域に密着している訪問看護
そして訪問看護師が所属している事業所を「訪問看護ステーション」と言います。
病院に所属している訪問看護
- 山田病院
- 鈴木病院
こんな病院があったとします。
その病院に付属する形で
- 山田病院訪問看護ステーション
- 鈴木病院訪問看護ステーション
このようにセットになっています。
組織としては病院が管理・運営しています。
地域に密着している訪問看護
こちらは町中のマンションやアパートを借りて、独立して訪問看護のサービスをやっているところ(企業)です。
名前も様々ですが、基本的に高齢者が覚えやすいような名前の事が多いです。
例えば
- すまいる訪問看護ステーション
- いきいき訪問看護ステーション
- あおぞら訪問看護ステーション
などが多いですね。
病院所属と地域密着どちらがよい?
どちらを選んだらいいの?。
それぞれメリットとデメリットを紹介します。
メリット
自分にとって都合のいい方を選んでみましょう。
病院所属
病院所属の訪問看護ステーションですが、一番のメリットは何より「何かあった時にバックに病院がいる」ということです。
同じ法人なので、急ぎの対応の時の判断は早いですね。
検査が必要な場合も看護師経由ですぐに病院に受診できます。
さらには、スタッフの人員に余裕があるケースが多いので、急に体調が悪くなって来て欲しいときにも「今人が少なくて時間がかかります」など言われるケースも少なめです。
地域密着
管理も運営も各事業所の管理者がやっています。
その為融通が利くというのが一番のメリットです。
組織としては5人前後でやっているところが多いので、いわゆる会議で何かを決めると言うよりは、その場で方針や判断が出来ます。
つまりオーダーメイドの訪問看護が可能です。
大きい組織が嫌で独立する人もいます。
情に厚い人が多いのも地域密着型の訪問看護ステーションの特徴です。
デメリット
良いところがあれば悪いところももちろんあります。
病院所属
病院所属の一番のデメリットは、やはりルールが決まりすぎているところです。
患者は一人一人違うけれども、法人としてのルールがもちろんあります。
「私はこうしたいけど会社が認めてくれない」
こんな事はよくあります。
もう一つは、人数が多いので「毎回違う看護師が訪問する」事もあります。
関係性の構築が大事なのに、常に「初めまして」だとお互い疲れますよね。
地域密着
病院所属のメリットと相反する内容になりますが、人数が少ないので「すぐに訪問できない」事です。
バックに病院もありませんので、何かあったときは一から探さないといけません。
さらには夜間なども少ない人数で回さないといけませんので、体力的にしんどい時もあります。
まとめ
今回の記事では、家で親の介護をするときに必要な訪問診療と訪問看護について書かせて頂きました。
訪問診療については必須なところもあるので、個別で深掘りして記事にしたいと思います。